PONTOONとは

PONTOONは日本語では浮桟橋、艀などと訳されます。その上に荷物を載せたり、時には人が住んだりもしますが、基本的には浮いているだけの存在です。PONTOON自身でも動力をもって動けるものもありますが、あくまで「浮いている」のが本来で「動力」はおまけ。ボートに引っ張ってもらう方が得意な受動的な存在です。でも、この「浮いてるだけ」というのが、実はとても大事なことなんじゃないかと思って、社名にしました。

コロナ禍によって際立って明らかになったのは、これまでのやり方のままでは個人と組織のロジックが合致しなくなりがちだということ。そして、そんな時にはどうしても弱い立場の個人が不条理な目にあいやすいということ。これまでもずっとそうだったけど、もうごまかしようがないんだと思います。そういう状況を前にして、これで万全ですという便利な解決策があるわけじゃない。でもだからといって人は簡単に溺れ死ぬわけにいかないのです。

そういう不条理の海でもがいている人にとって、ちょっとした足場になる。せめて掴まることができる。そしてもちろん自分自身が沈んでしまわないように。まずは小さな艀に乗って一息つけるようにとの願いを込めました。

PONTOONは、映像企画プロデュース及び版権管理のために設立しましたが、そこに限定するつもりはありません。これまでやってきたことを踏まえつつ、より自由に新しいチャレンジをするための足場です。なんでもできるはずですが、とはいえこの小さな、できたばかりの会社にできることはとても限られているかもしれません。そもそもPONTOON自体は動力すらついてるのかどうかあやしいのです。でもPONTOONに乗せたものが別のパートナーの力を借りてずっと遠くの世界まで行けたり、あるいはPONTOON自身が架橋となってそれまでつながらなかったもの同士をつなぎ合わせる足場になれるかもしれません。

そういうことを少しづつ積み重ねていこうと思っています。

2021年8月3日
代表社員 原田拓朗

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